出典:CNN World |
あっという間に12月も半分以上過ぎてしまいましたが、何ですかね、この約2週間は? シリアでは、先代から数えると半世紀も続いたという政権がほんの数日で崩壊して、自国民を殺しまくっていた独裁者アサドがロシアへ逃亡。そして前回の投稿で書いた通り、お隣の韓国では、1980年代と間違えたような戒厳令が布告されたと思ったら、一転して大統領が弾劾で失脚。まだ最終決定ではないにせよ、当初の任期を全うすることは、まずあり得ないでしょう。
ウクライナには、なぜか北朝鮮の兵士が大量に実戦動員され、すでに多数の死傷者が出ているらしい。こちらは遠くは日本のシベリア出兵とか、比較的最近でも韓国軍のベトナム戦争への派兵を思い出させるような、前世紀の遺物の如き振る舞い。
武力や強権ではなく平和裡に政権交代するアメリカでも、反ワクチン論者のロバート・ケネディJr.が、トランプ次期大統領によって保健福祉省長官に指名。あろうことか、小児麻痺やジフテリア、破傷風などのワクチンの承認取り消しを求めるとしています。普通に考えて、こんなアホなことをすれば、救えるはずの何万、何十万の命を失うことになりかねません。それこそウクライナやガザに匹敵するか、それ以上の死者が出る大惨事が必至。
さらに、フィリピンや日本の命運に直接関わるのが台湾有事。もはや推測や懸念の域を超えて、90隻もの艦船で台湾を包囲する威嚇を行った中国。最近私が視聴している、青山繁晴 参議院議員のYouTubeチャンネルによると、中国軍部のトップが立て続けで失脚していて、これは、習近平の台湾侵攻の意向に、従わないからだとの見方があるらしい。その裏には、もし台湾を侵略してもトランプ新大統領は動かないんじゃないか、との読みがあるようです。
確かに、ミサイルをガンガン打ち込んで、台湾の全都市をガザのような廃墟にするつもりならともかく、今や世界一の品質と生産量を誇る半導体を始めとする、産業や経済力を奪い取るのが目的なのは明らか。そのためには、決して狭いとは言えない海峡を渡って、大規模な陸上兵力を送り込まないといけません。素人考えでも、中国側の兵士の死傷率はすごいことになるでしょう。軍部が抵抗するのも当然で、それでなくても孫子の時代から、攻めるには守る側の3倍の兵力が必要と言いますから。つまり今回の包囲は、力押しではなく、海上封鎖で兵糧攻めにするぞという脅し。
とまぁ、海外にたくさんの出稼ぎ労働者を送り出しているフィリピン国民にすれば、どれひとつとっても、夜も眠れなくなるような大問題。...のはずなんですが、どうも、一般市民はあまり興味がないらしい。まず、私のイロンゴ語の家庭教師で、高校の先生であるバンビが、そもそもどの事件についても、ほとんど知らない。
考えてみれば、家にテレビはないし、唯一の情報源がFacebook。もちろん情報格差も貧富の差もエゲツない国なので、ニュースに対する感度は人によって千差万別。これをもって「フィリピン人は×××」と断言する気はありませんが、それにしても、もうちょっと気にならんものかと思いますねぇ。さすがに、超ローカルな話題のカンラオン山の噴火活動には、多くの人が注目してますけど。
ということで、心配したからと言って、悪いことが起こらないわけではないし、特にここフィリピンでは選挙権もない外国人に過ぎない私なので、せいぜいこのブログに不安な心情を書きつのるが関の山。本当に来年2025は、どんな年になってしまうんでしょうか。